USD/JPY
2024年9月16日から9月20日のドル円の見通しは、重要指標が含まれる為、変動幅が大きくなる可能性があります。
この週は、米国の金融政策がドル円相場に大きく影響を与えると予測されています。特に、9月19日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表が予定されており、FRB(米連邦準備制度理事会)がインフレを抑制するための金利政策にどのようなアプローチを取るかに注目が集まっています。利上げの継続が示唆される場合、ドル高が進む可能性があります。
一方で、日本側では、日銀の金融政策が依然として超緩和的であるため、円は引き続き弱含みの展開が予想されています。ただし、地政学的リスクやエネルギー価格の変動も影響を与える可能性があるため、円の下落が急激に進むとは限りません。
また、経済指標としては、9月14日に発表された米消費者物価指数(CPI)の結果がインフレ懸念を和らげるか強めるかが焦点です。CPIが市場予想を上回れば、FRBがさらなる引き締めを示唆する可能性があり、これがドルの強さを後押しするでしょう。
全体として、今週のドル円相場は、141円から144円の範囲で推移する可能性があり、FOMCの発表が鍵となる重要なイベントです。
EUR/JPY
2024年9月16日から9月20日のユーロ円相場は、複数の要因に影響される見込みです。
まず、9月14日に発表されるユーロ圏の消費者物価指数(CPI)の結果や、ドイツの経済指標(9月18日:ZEW景気期待指数、9月19日:生産者物価指数)が市場に影響を与えるでしょう。これらの経済指標は、ユーロの価値に直接影響し、ECB(欧州中央銀行)の金融政策にも関わってきます。特にユーロ圏のインフレ率が予想より高い場合、ECBが利上げを検討する可能性があるため、ユーロの上昇要因となる可能性があります。
一方で、円は日本の金融政策やエネルギー価格の変動、地政学的リスクにも影響されやすいため、リスクオフムードが強まると円が買われる局面が予想されます。9月19日に予定されている日銀の金融政策決定会合では、現状維持が予想されていますが、これも円の動向に影響を与える要素です。
全体的に、ユーロ円はやや上昇傾向が続く可能性がありますが、ユーロ圏や日本の経済指標によって方向感を失う可能性もあります。
GBP/JPY
2024年9月16日から9月20日にかけてのポンド円(GBP/JPY)の為替相場は、複数の要因が影響を与える見込みです。
まず、英国経済指標の発表が注目されます。特に、9月20日(金)に発表される英国小売売上高が焦点です。もし予想を上回る結果となれば、ポンドは円に対して強くなる可能性があります。一方、日本の物価動向や円の需給バランスもポンド円の動向に影響を与えるため、日銀の金融政策の動向も引き続き注視が必要です。
さらに、9月中旬にかけては全般的に「円安」の傾向が見られ、特に英国の景気指標が良好であれば、ポンドの上昇圧力が強まる可能性があります。
予測では、9月中はポンド円は181.49円から最大185.68円の範囲で推移する可能性が指摘されています。
AUD/JPY
2024年9月16日から9月20日の豪ドル円(AUD/JPY)の為替予測については、複数の要因が影響すると考えられます。
まず、豪ドルは世界有数の資源国通貨であり、鉄鉱石や石炭などの資源価格に大きく左右されます。これにより、今週の国際的な商品市場の動向や中国の経済指標が豪ドルに影響を与える可能性があります。特に中国の鉱工業生産や小売売上高の発表が注目され、これらのデータが低調であれば、豪ドルは下落圧力を受けるでしょう。
さらに、豪州や日本の経済指標も影響を及ぼします。9月17日には日本の第3次産業活動指数や豪州の小売売上高などの重要指標が発表される予定です。感情が変化し、為替相場に反映される可能性があります。
豪ドル円の過去の動向では、リスクオフの局面で下落しやすい傾向があり、特に米国の利上げや中国の需要減退などがニュースになると、相場に影響が出やすいことが指摘されています。
このため、今週の豪ドル円は中国の経済指標や資源価格動向に注意を払いながら、全体的には不安定な動きを見せる可能性があります。
EUR/USD
2024年9月16日から9月20日のユーロ/ドルの為替予測は、複数の要因が影響すると考えられます。
まず、9月14日に発表される米国のミシガン大学消費者信頼感指数や9月20日の欧州中央銀行(ECB)のスピーチは、為替市場に重要な影響を与える可能性があります。特にECBの政策に関する発言や利上げの見通しが注目されており、ユーロにとっては重要なイベントです。過去のトレンドでは、9月中旬にユーロは一時的に強含むことが多いですが、米ドルに対しては弱気のアノマリーも確認されています。
また、9月17日には「ユーロ高」のアノマリーが指摘されており、ユーロが対ドルで一時的に上昇する可能性がありますが、米国の強い経済指標が発表されると、再びドル高に戻るシナリオも予想されています。
この相場動向には、ECB(欧州中央銀行)の金融政策や、米国の経済指標が大きく影響しています。特に、ECBが利下げを示唆する動きがあれば、ユーロは弱含む一方で、米国の経済データやFRBの金利政策はドルを押し上げる要因となっています 。現在の市場は1.1050をサポートラインとして見ており、これを割り込むと1.1000以下へのさらなる下落も視野に入りますが、逆にこの水準を維持すれば、1.11台までの上昇も考えられます 。
したがって、2024年9月16日から9月20日にかけてのユーロ/ドルは、1.10〜1.12の範囲内での変動が予想されます。